【幼児からできる】生活に算数を取り入れる簡単な方法

【アイキャッチ】算数勉強のコツ

算数は自然と先取りしている家庭も多い科目です。いやいや先取りなんてしてないよ!という声が聞こえてきそうですが、本当にそうでしょうか?

無意識のうちに時計を読んだり計算したりしていませんか?体重を測ったら小数点と重さの両方に触れられます。おやつを分かるときの「はんぶんこ」も分数の基礎ですよね?

つまり、小学校入学前から、生活で身につけていることのうち、改めて科目として学んでいるのが算数なのです。

遊びと学びを一体化させやすいこの時期は、生活シーンに算数の要素を取り入れることが最も効果的です。楽しく自然と先取り学習させて、生きた知識を養ってあげましょう。

つみきやブロックで遊ぶ

つみきやブロックは立体図形・数量感覚・長さ・数の合成分解……と、色んな要素で使えます。声掛けの一例は以下の通りです。

「赤を1個、2個、3個と、黄色を1個、2個。ぜんぶで5個!」

「赤と黄色はどっちが多いかな?数えてみよう!」

「ここにブロックが6個あるから、わけっこしようか。ママに1個、○○ちゃんに1個〜」

「赤が5個、青が5個、黄色も5個。5が3つで15個。」

「○○ちゃんとママ、どっちがたくさん詰めるかな?出来たら大きさ比べしようね。」

「バラバラだったブロック、全部くっつけたらこんなに小さくなったね!でも、重さは一緒だね。」

おやつを食べる

ケーキや果物を切るときはチャンスです!分数、角度、図形の要素を入れ込みましょう。

「まんなかで、はんぶんこ。2個になったね。もう一回、まんなかで半分こ。4個になったね!次は何個になるかな?」

「半分に切ったら180°、もう半分で90°」

「(四角を)ななめに切ったら、三角が2つだね」

時計を読む

何時・何分は幼稚園・保育園でも練習しますが、おうちでは「何分間」の練習もしましょう。時間の感覚と時計の計算の両方を体得できます。また、必ず、時計を見ていることを確認してから話しかけるのがポイントです。当たり前だと思われるでしょうが、親が話していても子供は意外と見ていないものです。

「ご飯は30分間で食べようね。今が、6時だから、6時30分までだよ。

「家を出るまであと5分だね。」

「今は午前9時だね。今から公園に行ったら、2時間遊べるね。」

「お昼ごはんは12時に食べたから、今から2時間前だね。おやつまではあと1時間だよ。」

「このテレビは16時までだから、5、10、15、20。あと20分間だね!」

色々なカップで水遊び

プリンカップおもちゃのコップでも良いのですが、目盛付きの計量カップが大きさ違いで数種類あると単位の勉強までできます。我が家はお風呂にプラスチックのビーカーを持ち込んで遊ばせています。単位を書いてあげたり、入れ物によって使う単位を変えたりするのもオススメです。

「このコップにはどのぐらい入るかな?あっちのコップとどっちが大きいかな?」

「コレとコレ、どっちがたくさん入っているかな?」

「ジュースを100mlください。」

「おかわりを2dlください。」

料理をしながら

料理は算数を教えるにもってこいのお手伝いです。重さ、かさ、時間、少数、分数……と、色々な要素が盛り込めます。

「しょうゆを大さじ1と、砂糖を大さじ1/2杯入れるんだね。」

「塩を2.5g量ってみようね。」

「弱火にしてから15分煮るよ。」

「お水は150ml量ってお鍋に入れようね。」

「材料を全部入れたら、20回混ぜてね。1、2……あと10回だよ!」

数をまとまりで数える

物を数えるときに、1つずつ丁寧に数えるのは基本ですが、それが出来るようになったら、まとまりで数えることも取り入れていきます。基本は、「2、4、6、8、10…」と2ずつ数えることですが、特に小1以下の子供には5のまとまり、10のまとまりも意識的に取り入れていくと良いです。数をまとまりとして具体物で数えた経験は計算をするときに役立ちます。

おおむね、20ぐらいまでのものは5ずつ、それ以上なら10ずつがオススメです。理由としては、繰り上がり・繰り下がりは20までの数だからです。5ずつかぞるときは、整列させられたらなおよいです。

こちらが出来るようになったら、色んな数のまとまりに分けて、掛け算の概念を理解させるのも良いでしょう。

子どもの様子は必ず見よう

ここまで色々紹介してきましたが、くれぐれも子供の様子を見ながら進めてください。そして、楽しそうに語り掛けてください。大人が1人で必死に教えている状態は効果はが出ません。ダメだと思ったら、スパッとあきらめて、次のチャンスを伺います。学びは遊びの延長で、一緒に楽しめることが何よりも大切です。