はまキッズ体験レポート

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ピグマリオンの家庭学習を始めた頃、「はまキッズもいいよ!」という話を聞きました。はまキッズは中学受験塾として有名な浜学園の幼児教室です。学具はピグマリオンと同じものを使っていますが、実際にどんなことをするのか、コスパはどうなのか?と気になる部分がたくさんあるので、実際に体験授業に行ってきました。その詳細をレポートしていきます。

はまキッズとはどんな幼児教室?

はまキッズ 折るパスクラブは中学受験塾の浜学園が、幼児能力開発部門として、ピグマリオン学育研究所の全面協力によって開設した幼児教室です。人間として身につけておかなければいけない「心」と「能力」を育て、子供の人生を豊かにできる能力を育成することが目的とされています。小学校受験でも中学受験のためでもない幼児教室、という位置づけで運営されているようです。

プログラム終了後の到達地点は?

受験のための幼児教室でなければ、どんなことをするんだ?と思われるでしょうが、実際には高難易度なことが行われています。

通常のコース(英才児能力開発コース)では、年長時点で小2~小3以上の知性を獲得できるカリキュラムです。また、小学生コースでは、小2のうちの小4以上の能力を育てていくため、小2までははまキッズで、小3から浜学園へ通うというお子様もいらっしゃるようです。

はまキッズで能力を開花させる方法とは?

はまキッズは、ピグマリオンの伊藤恭先生が顧問をされており、基本的な考え方は同じですから、子供の能力を伸ばすには、以下の順番で大切だと考えています。

  1. 指先調整能力
  2. 図形形態認識能力
    空間位置把握能力
  3. 数論理能力
  4. 言語能力
  5. 社会性

小さいうちから様々なパズルに取り組み、図形に触れますが、最初の目的は4~6歳のうちの指先能力を完成させ、脳の機能を円滑にすることです。指先能力を十分に育てることで、その他の能力の育成が円滑になります。実際に、はまキッズに通った子が浜学園進学後にどのような中学に合格しているか後追い調査したところ、指先の発達が十分だった子の方が良い結果に繋がっている傾向があるようです。

また、幼児教育は非認知能力の育ちやすい場所でもあるため、

はまキッズのコースを紹介

基本となるコースは「英才児能力開発コース」で、こちらはすべての教室で開講されています。3ヶ月前倒しの「英才児能力開発Sコース」は関西のごく一部で、6ヶ月前倒しの「特進Vコース」は半分ほどの教室で開講されているようです。個別オンラインコースならすべて受講かのうですが、より先取りしたい場合は、教室の開講状況をチェックしてみてください。

学年年少下年少年中年長
 4~7月8~10月11~1月2~7月8~10月11~1月2~7月8~10月11~1月2~7月8~10月11~1月
英才児能力
開発コース
入門グレード基本グレード初級グレード中級グレード
英才児
能力開発S
入門グレード基本グレード初級グレード中級グレード上位グレード
※1
特進Vコース入門グレード基本グレード初級グレード中級グレード上位グレード
※2

※1 上級Ⅰまで ※2 上級Ⅱまで

体験授業ではどんなことをする?

年少下クラスを8月に体験してきました。通常の授業と同じく50分間、同じ進度のプログラムを行ってもらいました。メモはしなかったので多少の違いはあるかもしれませんが、おおまかには以下の流れです。

童謡

おつかいありさんを歌いました。

マグプレート

B4サイズに印刷されたチューリップです。入門準備グレード<Ⅱ>となっていました。

折り紙

1/4サイズにカットされた折り紙で、ちょうちょとチューリップを折りました。完成後は、マグプレートの用紙にスティックのりで貼って、作品として持ち帰ることができます。

ハサミ・ちぎり絵

ハリネズミの針部分をハサミで切る練習です。ハリネズミの形にはあらかじめ、先生が切ってくれていました。その後、折り紙をちぎって、ハリネズミの体に貼り付けました。

まず、この3つの能力をのキハチに入っているハリネズミにも似た問題がありますが、違いとしては針黒く塗られており、どこまで切れば良いか子供にも分かりやすかったです。

ぬりえ

クレヨンでぬります。塗り残しのないよう先生が声掛けしながら一緒に塗ってくれました。

果物の断面

果物や野菜の図鑑を見た後、切っていない果物と切った果物を一致させる指差しを行いました。

動物の鳴き声

CDで動物の鳴き声を聞きながら、どの動物かカードで指差しを行います。

知識プリント

動物の鳴き声や道具について、どのイラストのものか指差しします。鉛筆で丸が書ける子は指差しの代わりに、丸をつけるようでした。

平面位置

お手本のプリントは位置の記憶となっていましたが、実際には平面位置として使いました。あらかじめ描かれている動物の部屋に別の動物カードが遊びに来ました。右のマンションではどこに当たりますか?というような質問です。該当する場所にカードを置いていきます。

童話カード

カードを見ながらお話を聞きます。最後に、このお話はどれですか?という選択問題があります。

体験授業を受けた感想は?

年少下が受けられる1回のプログラムとしては、かなり盛りだくさん!という印象です。でも、焦ってカリキュラム通りに進めようとしたり、節操なく進むようなことは全くありません。むしろ、すべてが繋がっている一連のパフォーマンスのようで、さすがプロ!と思わざるを得ません。

すべてをマネできるわけではありませんが、関連付けて、図鑑や音で知識を広げるという部分はマネできそうなので、家庭学習で取り入れていきたいです。

ちなみに、はまキッズの体験授業は有料で通常2,500円(税別)必要なのですが、2023年1月末までは、LINEのお友達登録で体験授業が1,000円引きになるクーポンがもらえるので、支払ったのは1,750円と大変お得に受けさせてもらえました!

ちなみにレッスンの後で受講についての案内を30分ほど聞いたのですが、その間も先生は娘と遊んでいてくれました。指人形を作ったり、ビーズコースターで遊んだり、まるで体験授業の延長のようです。最後は料金関係の資料と共に、オルパスくんの塗り絵やカレンダー、浜学園に通塾するともらえるSCHOOL NEWSもいただいてきました。

月謝はいくらかかる?

1人目の場合、入会金33,000円に、受講料36,300円+諸経費1,650円=37,950円と決してお安くはないです。ただし、入会金と受講料は2人目、3人目の割引があります。この他、学材費が月2,200円を年2回まとめて納入、自宅用の学具費は別途必要です。

デメリットはないの?

一番のデメリットは金額面かもしれません。はまキッズは幼児教室の中では小学校受験塾並みに高いです。しかしその分、力はつくので子供の能力さえ伸びれば、決して高い買い物ではないかもしれません。

また、ピグマリオンと似ているため、国語系のカリキュラムは弱そうです。思考力と算数力はおまかせして、読み書きなどは自宅で平行してフォローしていく必要はありそうです。

通わなくても家でできることはある?

個人的には今まで受けたどの幼児教室の体験授業よりも充実しており、到達地点としても高みを目指せそうなところには惹かれました。とはいえ、やはり金銭的に悩む部分はあります。

しかし先生はプロですので、家で同じことができるか、と言われると難しいでしょう。子供の機嫌もありますし、ずっと手放しで褒めてあげ続けられるわけでもありません。出来ないことがあれば焦るでしょう。

この辺りは、幼児も小学生も、どの段階でも同じだと思いますが、プロに依頼するから伸びる部分は必ずあります。ピグマリオンの家庭学習教材と学具は一部購入済みので、わが家の場合、金銭的なハードルはやや低いのですが、せっかくやるなら目指せ特進Vコース!としたいですね。

しかしこれだけ算数や図形をみっちりやるのですから、はまキッズから浜学園に入った子が優秀層として居続けるのは当然の結果なのでしょうね。教材は良いのはお墨付きなので、わが家もたくさん使って、子供たちの賢さを伸ばしていってあげたいです。