電車好きの子供が賢くなる理由

知育・早期教育

うちの子、毎日電車のことばかりで…と先を案じる親御さんは多いかもしれません。心配性の親御さんの場合、ひょっとしたら、大人の鉄オタ…いわゆる、鉄道オタクのイメージがあまり良くないのかもしれません。

でも実は、鉄道好きな子は早期教育や勉強で有利になりやすいです。その理由を幼児編・小学生編に分けてお伝えしていきます。

乳幼児の早期教育に期待できる効果3選

文字が読めるようになる

新幹線や特急電車の名前は1歳頃から覚えてしまいます。車両の名前は文字であらわすことが出来るとわかると、かなり早い段階から「はやぶさ」等が読めるようになります。これは、「は」の文字が「は」と発音するという理解ではなく、「はやぶさ」という文字の塊を画像として認識して、写真のように記録しているためです。なので、「は」の一文字だけでは読めないこともありますが、徐々に理解してくるので、どんどん教えていっても問題ありません。

ひらがなだけでなく、カタカナ・漢字・アルファベットも車両の名前や駅名で少しずつ覚えていくでしょう。アルファベットは新幹線のE6系、N700A等で使われている文字からが覚えやすいです。

時計が読めるようになる

日本の電車は定刻通りに運行されることがほとんどなので、時計にも強くなります。電光掲示板に映し出された到着時刻、駅の時計、時刻表と色んなものに興味を持つので、待ち時間にひとつひとつ話しているだけで、だんだん時計が読めるようになってきます。最初は「何時何分?」というところから始まり、「あと何分?」と進めば、小学校の算数で習う時計の授業でもつまずくことはありません。

目が良くなる

ここでいう目とは視力ではなくて、観察眼や動体視力のことです。大人にとっては違いの分かりにくい電車の種類も、子供は一瞬で見分けます。好きなものだからこそ、遠くに走る電車を見つけることも、ふと横切った車両を見分けることも上手です。

観察眼が養われると同時に集中力も上がってきます。ただし、電車好きの子はすっかり熱中しすぎてしまう子も少なくないため、集中力は放っておいてもつくでしょう。

小学生以降の勉強に期待できる効果3選

地理に強くなる

駅名をきっかけに地理に強くなる子は非常に多いです。よく乗る路線はもちろん、行ったことのない新幹線の駅や、日本の県庁所在地なんかも、「駅名」としてどんどんインプットしていきます。車内アナウンスもよく聞いているので、五感をフル活用しながら地理を覚えています。

ある程度大きくなると、路線図をいつまでも見ているという子も出てきます。路線図は日本の地形や幹線道路に繋がる部分もあります。それだけでも社会科の勉強に役立ちますが、そういった土台が多ければ多いほど、例えば、特産物の話になったときにも、つながりを持った濃い知識へと発展しやすくなります。

算数に強くなる

算数に役立つ部分は時計だけではありません。大事なことは概数です。

割り算が苦手な子は概数で大体どのぐらい、という見当がつけられずにつまずくことが多いです。テストの見直しをするときにも、大体どのぐらい、と見当がつけられない子は検算も当てになりません…というか、できません。

子供に「あと5分だよ」と言ったら「6分だよ!」と言い返されたような経験はありませんか?大人は「5分ぐらいしかないから間に合わないよ」というニュアンスで言っているのに、子供は正確な数字でしか話ができないからです。

その「大体」を覚えるのにも電車は役立ちます。例えば、時刻表が好きなぐらい熱中する子になると、乗り換えルートまで自分で編み出していきます。すると、「大体どのぐらい」と見当をつけなければいけないので、予測して、計算して、確認して、という算数や数学の解法につながるような作業を勝手にしていることになります。

漢字に強くなる

言わずもがなですが、駅名を通して漢字にも強くなります。特殊な読み方をする駅名も多々ありますが、それ故に漢字の面白さに気づくこともあります。ちなみに、旧国名にちなんだ電車名や駅名もあるので、普段の生活ではなかなか出会えないような言葉に触れられるというメリットもあります。

一瞬で覚える天才児!でも実は…

小さい子供は記憶力が良いので、子供用の電車の本でも鉄道図鑑でも、文字も読めないのにどんどん覚えていってしまいます。しかし、その知識は使わなければあっという間に忘れてしまうということも頭の片隅に入れておいてください。

書店のくるくる回る本コーナーにあるような、以下のような本。うちの子は2歳の頃にはすべてのページの車両を覚えていましたが、読まなくなって1年後もすると、あまり見かけない車両や、電車以外の乗り物の名前はすっかり忘れ去っていました。

電車の名前は忘れても困りませんが、文字や地名は忘れないでほしいですよね。そういった、後々役に立つ情報は思い出せるように、親が意識的に話題を振ってあげると良いです。せっかくインプットした大事な知識ですから、定着させるまでが親の仕事です。

親がやってはいけない唯一のこと

電車好きの子を持つ親がやりがちな「また電車ばっかり見て!」と怒ることは絶対にいけないません。好きなことを好きと言えないことはつらいです。それが大好きなお母さんお父さんに対してとなるとなおさらです。

その上、否定されることで自己肯定感の低下や、親の子の信頼関係に傷がつく可能性すらあります。伸びる子を育てるには、好きなものを認めて、一緒に楽しんであげるのが良いです。

でも、こんなに良い効果を期待できるなら、心配しているヒマなんてありませんよね。お子さんの

でも、こんなに良い効果を期待できるなら、心配しているヒマなんてありませんよね。お子さんの「好き」をどんどん伸ばしてあげましょう。