息子は関西のとある公立小学校へ通学しています。授業料や教科書代は無償ですが、給食費をはじめとした諸費用や習い事などにはお金がかかります。わが家の場合は実際にいくらかかったのか、一般的な金額とどんな違いがあったのか検証していきます。
公立小学校でかかる費用の目安

文部科学省が平成30年度に行った子供の学習費調査によると、公立小学校に通う全学年の年間平均費用は約32万円でした。学校教育費が63,102円、学校給食費が43,728円、学校外活動費(塾や習い事など)が214,451円です。ちなみに、学校教育費には、教材費、文房具、体操服、鍵盤ハーモニカ、PTA会費、課外活動費、ランドセル代など学校で使うもの一式を含みます。余談ですが、私立小学校の場合は授業料、入学金、制服代なども必要な上に、公立小学校の平均の約5倍かかるようです。
1年生で実際に支払った費用
実費 | 全国平均 | |
---|---|---|
学校教育費 | 61,125円 | 63,120円 |
給食費 | 43,380円 | 43,728円 |
学校外活動費 | 240,740円 | 214,451円 |
合計 | 345,245円 | 321,281円 |
では、実際にわが家が1年生うちに支払った費用を紹介します。結果として全国平均よりやや高い34.5万円でした。ちなみに学校教育費には祖父母に買ってもらった約5万円のランドセル代は含んでいないので、実際に家計から出した金額の合計です。学校外活動費には、4月から始めたチャレンジタッチ(37,620円/年)、9月から始めた水泳(6,500円/月)、公立学童の利用料(10,000円/月)を含んでいます。
公立小学校で学校に支払う金額は年間約11万円
あくまでも一例ですが、我が家では全国平均と乖離がなかったので、学校教育費と給食費、つまり習い事や学童を含めない教育費用は6年間固定費として予算を組んで良さそうということがわかりました。この2つを合わせると106,848円なので、公立小学校に通う場合、年間約11万円+習い事の費用が必要ということです。とはいえ、実際には修学旅行や課外活動の積み立て費用は学年によって変わるので、高学年の方が平均より高めになる点には覚えておくとよさそうです。
わが家と周辺家庭の習い事の実態
息子の習い事は水泳しかしていません。正社員の共働き家庭なのと、習い事は週末に1つだけと決めているからです。週末も、今は勉強や家族で過ごす余白の時間を残しておきたいので、2つ以上にする予定もありません。もし、別のものがやりたいと言ったら、水泳か新しい習い事かのどちらかを選ぶことになるでしょう。
とは言え、クラスの子の話を聞くと、水泳、サッカー、ピアノ、習字など複数の習い事と、チャレンジか公文を掛け持ちしている子が多いようです。共働き家庭でも、学童の後に1人で公文へ行く子もいるようなので、家庭環境と工夫次第では可能なのかもしれません。
しかしなんとなく習い事を増やしても身にならないので、始める場合は親子でしっかり話し合ってからにして、無駄な出費だったとならないようにしたいです。
おまけ:6年間の費用推移を予想
1年生のうちの教育費がわかったところで、6年生まで今と同じ状況で過ごした場合、どのぐらいの費用になるのか計算してみました。条件としては以下の通りです。
- 学校教育費は全国平均で計算
- 給食費は今年度の実施日×日額
- 学童は4年生まで利用
- チャレンジタッチは年払いで本体保障付加
今の環境で水泳やチャレンジタッチを続けたとしても、学年が上がることでの費用負担より、学童がなくなることで浮くお金の方が多いことが分かります。公立小学生の全国平均は約32万円なので、5年生の場合、平均より7万円ほど安いです。あくまでも水泳とチャレンジタッチのみを継続した場合ですが、このマイナスは将来の教育費用の投資資金にしたいですね。
1年(実測) | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 6年 | |
---|---|---|---|---|---|---|
学校教育費 | 116,125円 | 63,102円 | 63,102円 | 63,102円 | 63,102円 | 63,102円 |
給食費 | 43,380円 | 45,067円 | 45,441円 | 45,441円 | 45,815円 | 45,815円 |
学校外活動費 | 240,740円 | 238,560円 | 245,280円 | 253,560円 | 142,080円 | 147,000円 |
合計 | 345,245円 | 346,729円 | 353,823円 | 362,103円 | 250,997円 | 255,917円 |
小学生のうちに貯蓄や投資をしよう
関西の公立小学校に通うわが家では、ほぼ全国平均と同等の11万円が、年間の教育費として必ず必要な金額でした。そのため、習い事を増やしすぎなければ出費を抑えやすい時期だとも言えます。節約した分を貯蓄や投資へ回すタイミングとしては小学生の今がチャンスなので、コツコツと貯めていきます。