お受験と無縁だったワーママが国立小受験を検討している話

わが家は今までお受験とは無縁の生活をしてきました。私も夫も小中学校は公立でしたし、長男も公立に通っています。しかし、現在2歳の娘には国立小学校の受験を検討しています。

その中で、「共働きでも小学校受験ができるのか?」という疑問が、わが家の最初のハードルでした。正直なところ、受験校や働き方にもよるというのが結論ではありますが、わが家には「受験も通学もできそう」だったのでその理由を紹介していきます。

国立小学校のお受験を検討している理由

先日、長男の小学校の授業参観へ行った際に、授業参観とは思えないほど子供たちがのびのびと過ごしていて、驚きました。迷惑行為をしている特定の子がいる、といわけではありません。

クラス全体は仲が良さそうでしたし、先生との関係も悪くなさそうでした。しかし授業としては騒がしく、先生の話をあまり聞いていないし、指示もあまり通っていない印象です。

「授業参観でこの様子では、勉強をする環境ではない……」

田舎の公立小学校出身の私でも、疑問に思ってしまうレベルの授業参観を目の当たりにして、このまま過ごさせて良いのか、と思う気持ちが強くなりました。もう入ってしまった長男は塾や習い事で環境を整えるとして、まだ幼い娘には受験という選択もある、と思わされる出来事でした。

長男にはお受験をさせなかった理由

もともと公立の小学校というのは多様な子が集まる社会の縮図であり、その中で社会性を身に着けていく場所だと考えていました。私も夫もそんな環境で逞しく育ったし、長男にもそんな公立小学校での生活を経験すべきだと思っていたので、小学校受験は正直まったく検討していませんでした。

今考えれば、長男は身体も手先も不器用で、お受験には不向きな子だったので、考えられないというのもあったかもしれません。無理して受験させるより、公立小学校ではのびのびと過ごし、中学は環境を整えるためにもできれば受験させたいな、とかすかに思う程度に幼児期を終わらせてしまいました。

そもそもワーママがお受験ママになれるのか?

小学校受験のためのお教室は平日だけでなく土曜日に受講できることも多いです。学校別の模試や対策講座なども、土日に開催されるため、「通えない」ということはなさそうです。

ただし、幼児教室は月謝だけでも2~3万円はしますし、特別講座や模試など、万単位での費用がその都度必要です。小学校受験は遅くとも年中の秋(受験の1年前)までにはお教室へ通っていた方が良いと言われているので、最低100万円は必要でしょう。

小学校受験が盛んな幼稚園に通っていれば、その中での成長も期待できそうでますが、保育園だと親のサポートがより必要です。お教室だけではカバーできない、日々の勉強や運動、絵画、工作、生活習慣など、働きながら子供と体験していくには相当頑張らなければいけないでしょう。

共働きでも国立小学校へ通えるのか?

共働き家庭において、通学させる上で一番重要なのは、「親が参加する行事の数」です。学校によっては、PTA活動や学校行事で月に数回、仕事を休まなければいけないこともあります。お父さんが積極的に参加する学校もあれば、お母さんばかりという学校もあります。

わが家が受験を検討している学校は、登校時の見守りや、PTA活動のお手伝いがあるようなので、かなり休みやすい会社でないと働き続けるのは難しいかな、と思います。ただ、お父さんの参加も一定ある学校なようなので、お互いが比較的休みやすいわが家はなんとか乗り切れる可能性もありそうです。この辺りは、実際に通っている家庭やお教室からの情報を追加で得る必要があります。

また、学童のような預かりシステムは国立や私立の小学校にはないことが多いので、放課後の居場所確保も必要です。鍵っ子として家にいさせるのか、民間の学童などを利用するのか、実際の学校生活をイメージしておく必要があります。

2歳時点での方針

娘が国立小学校に合格をいただいた場合、現在と環境が変わらなければ共働きを続けられる想定でいます。そのため、受験させられる素地を養うため、日々の生活に知育やマナーなどの要素を取り入れはじめました。

受験するにあたって、一番大事なことはゴールを知ることです。志望校の過去問や、こぐま会の「点検ノート」シリーズをさっそく購入して、クリアするために必要なことの研究を始めました。

これを買って何が良かったかというと、小2の長男の苦手まではっきりしたことです。その子の性質もあるでしょうが、親の育て方の問題も多少はあると思うので、偏りが出ないように、兄妹2人とも育てていきたいと思えたことが収穫です。

今後、娘の成長とともに「やっぱり受験に向いていなかった」とか、「想定していたよりも通学が大変だ」などという理由で辞めることもあるかもしれません。しかし、受験を選べるだけの知育・教育に損はなし!と思っているので、できることからコツコツと始めていきます。