小学校1年生の息子は、やや先取気味で学習をしており、1月現在、すでに2年生の基礎問題はほぼ出来る状況まで進めています。とはいえ最近は、勉強に対してのやる気が下がってきており、あまり勉強しない日が続いていました。そこで、モチベーションを上げるために、得意な算数を生かして、算数検定(数検)を受けさせることにしました。
しかし私自身が数検は受けてこなかったため、どんなものか分からず、正解を模索しながら進んでいました。なので、受けてみたいけど迷っているという人のために、数検受験までに行ったことを解説していきます。
算数検定とは?
数検(算数検定)は正式には実用数学技能検定といい、文部科学省が後援をしている検定です。問題はすべて記述式のため、数字さえかければ小さな子供でも安心して受けることができます。

幅広いレベルに対応しているため、自分に合ったレベルで受験できることも特徴です。幼児レベルが2階級あるというのも、他の検定やテストではあまり見かけません。小学校受験を考えていたり、早期教育に力を入れていたりする家庭には嬉しいですね。
数検を受験するメリット
小さいうちから数検を受験することは大きく分けて3つのメリットがあります。
合格証でモチベーションが上がる
幼児や小学校低学年の場合、賞状をもらったことがない事も多いでしょう。数検は幼児から受験できるため、初めて手にできる賞状になるかもしれません。本番で「できた」ということが形になって残るので、勉強や他の受験のモチベーションが上がったり、自信につながったりします。
個別成績票で苦手が分かる
すべての受験者や個別成績票が発行されます。問題ごとの正誤や正解率、レベルに合わせたチャレンジ問題が掲載されており、今後の家庭学習の参考になります。また、苦手を分析・克服することを幼い頃から続けていたら先々の後のびにも期待できます!
試験に慣れる
小学校受験や中学受験を考えている家庭にとって、試験に慣れることは大切です。うちはまだ将来のことは決めていませんが、色々な選択肢を残すために、幼い頃から試験を受けさせることにしています。中学受験塾に4年生から通塾する場合、3年生までに6級合格(6年生相当)を目指すこともあるようです。
受験方法が複数?違いはあるの?
数検には「個人受験」「提携会場受験」「団体受験」があります。各家庭が個人的に申し込めるのは「個人受験」「提携会場受験」の2つです。9級の3年生相当レベル以下では、対応している受験方法が決まっているので、該当する方で試験日を選びましょう。8級~準1級までは、どちらでも選べますが、原則、申込み方法が増えるぐらいしか違いはありません。また、学校やお教室から募集がかかる団体受験は、開催元によって進め方が異なるため、今回は割愛します。
1級 | 準1級~8級 | 9~11級 | かず・かたち検定 | |
---|---|---|---|---|
個人受験 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
提携会場受験 | × | 〇 | 〇 | × |
個人受験(1~8級、かず・かたち検定)
8級の小学校4年生レベル以上、もしくは幼児向けのかず・かたち検定が対象です。年3回実施され、2022年は4月10日(日)、7月24日(日)、10月30日(日)に、全国の主要都市で開催されます。ただし、かず・かたち検定については、郵送で問題が送られてくる自宅受験です。
提携会場受験(準1~11級)
小学生~高校生レベルの提携会場受験は、毎月のように検定日が設けられています。会場が近くにある地域であればオススメです。ただし、会場によっては希望する級の開催がなかったり、募集人数が少なかったりすることもあります。まずは、検定日一覧から近くの会場を調べてみましょう
申込み方法は?
個人受験・提携会場受験ともに、ネットから簡単に申し込めます。受験日や会場を決めて、申込みをした後の支払いもクレジットカード、Pay-easy、コンビニ払いに対応しています。
会場の様子は?
息子は、個人受験でも使われている提携会場で受験しました。公共施設の貸会議室で、一部屋に30〜40人ほどの受験生がいました。一番下は年中さんぐらいの子もいたので、事前の記名は親御さんが行ったり、注意事項説明を一緒に聞いていたりしました。試験官も小さな子にも分かりやすいように説明をしてくれるので、安心です。時間になったら親は退出し、試験が終わるまで外で待ちましょう。また、2022年1月時点では、数検の途中退出は認められていません。(準2級以上の2次試験を除く)
問題の難易度は教科書レベル


数検の難易度はほぼ教科書レベルなので、難しくありません。11級の1年生レベルは90%が教科書レベル、残り10%は少しだけひねった特有問題です。2年生以降も10%の特有問題は変わりません。残りの90%のうち半分は受験相当の学年で、もう半分は1つ下の学年です。
そのため、受検級相当実力があれば対策不要で受ける人もいます。しかし、うちは万全の対策で挑みました。受検目的は子供に自信をつけさせて、モチベーションを上げるためだったので、受かる確率をとにかく上げたかったのです。
数検の対策方法
数検の過去問1回分は、公式サイトからダウンロードできます。まずはどんな問題が出るのか確認するためには、公式サイトへいきましょう。数検は問題用紙と解答用紙が別々なので、ドリルタイプの問題しか解いたことがない場合は、解き方を教えておくと安心です。代筆OKですが、万が一に備えて、名前や受験番号の書き方も教えておくのも必要です。
わが家は解答用紙をすべて自分で書かせたかったので、試験前の説明タイムをはさみ、名前を書く練習とをして、時間を計って問題を解き始めました。しっかりと対策をするには最低3回分は欲しいなと思ったので、5回分掲載された過去問集を購入しました。
しかし、ここでもポイントがあります。そのままでは子供は取り組みにくいので、解答用紙はA4サイズで印刷し直しましょう。私が購入した以下の問題集は、HPから回答用紙を印刷できるようになっていたので、スキャンする手間なく解答用紙を入手できました。
数検が終わった後の様子
会場に迎えに行くと自信満々の様子で出てきました。今までは全国統一小学生テストのような難しいテストばかりだったので、「解けた」という実感があったのでしょう。数検の合格発表はオンラインからは約3週間後、郵送されるのは約40日後です。その頃にはすっかり忘れていそうですが、合格証を見て、次の級を目指していきたいです。