小2の息子はチャレンジタッチを受講しています。チャレンジタッチはとても子供が興味を引く作りですし、分かりやすいです。その一方で、学べる範囲は教科書準拠のペースなので、どんどん先へ進みたい子は退屈してしまう部分もあります。
しかしタブレット学習の良さは実感しているので、何か良いものを…と探し、たどり着いたのがスタディサプリでした。実際に活用する中で、メリット・デメリットがはっきりと見えてきたので、ご紹介します!
そもそもスタディサプリとは?
スタサプはリクルートが提供する小学4年生~高校生向けのWeb講義視聴サービスです。小学講座・中学講座・高校講座・大学受験講座と利用者の年齢によって分かれており、一度登録すればすべての講義を視聴することができます。
各講座のボリュームは教科や学年によっても異なりますが、小学講座の場合、1科目あたり約20~40講義、1講義は2~5回のチャプターに分けて構成されています。
ただ講義を受けるだけではなく、各講座には通し番号付きのテキストが無料でダウンロードできます。1講座100~200ページほどなので、自宅のプリンターで印刷するにはボリュームが多めです。しかし1冊1,320円(送料込み・2023年1月現在)で購入できるので、冊子として保管したい場合や、プリンターがない場合も安心です。
教科書レベルの基礎講座以外に、中学受験にも役立てられる応用講座、基礎より分かりやすい入門講座(算数のみ)があるため、個人に合わせたレベルで受講できることもポイントです。
スタサプを始める前に注意すべき3点
実際に小2の子供と使ってみたところ、申込前に知っておいた方が良いと思う点がいくつかあったため、紹介します!もちろん、小学生全般に通じるものですので、参考にしてみてください。
小3まではドリル中心で講義はない
スタディサプリは小4からと聞いたことがあるかもしれません。しかし実は、学び直し用の教材として小1の問題から掲載されています。小2までは国語・算数で、小3は国語・算数・理科・社会です。うちのように早く試してみたかった低学年層にも魅力的?と思いきや、小3までは簡単な問題演習がほとんどですので注意が必要です。
小2小3は間違えやすいポイントのみ解説動画がありますが、あくまでも演習でつまづいた時に見るべきものです。つまり、小3までの範囲は自力で進めた上で復習する問題という位置づけですね。
本格的な講義は小4からなので、小3までの範囲は小4以降の範囲を進める中でつまづきに気づいたら使うのが良さそうです。
演習量は期待できない
講義中心の学習システムのため、理解を深めるために活用すべきものです。算数や国語の授業などは例題を解きながら解説されますが、それだけでは実力はつきません。
成績を上げるためには、必ず、演習問題を別途用意しましょう。スタディサプリが得意なのは「知る・分かる」ことまでです。「できる」ようにするには、自分でアウトプットする必要があるため、問題を解くところまで必ずセットで行う必要があると感じました。
そのため、問題演習中心の通信教育や市販のドリルから完全に乗り換えることはオススメできません。スタサプは問題集と併用してこそ力を発揮してくれる教材です。
英語は中1から
現在は小学校でも英語は必修科目ですが、スタディサプリでは対応していません。中学生の教科書準拠の講義が一番簡単なレベルです。「I am 〇〇」といったbe動詞の説明から始まるため、英語を話すという意味では幼児でも分かる内容ですが、教科書を元に作られた英語学習のため、幼児のおうち英語には不向きでしょう。
とは言え授業の質は良いので、小学校4年生以上の日本語力があり、英語の文法を定着させたいという場合には活用できそうです。小学校高学年で中学校の英語範囲を先取りしたいという場合にも使えそうなので、中学受験をしない場合、もしくは終わってから使いたいと思います。
スタディサプリを活用するメリットは?
スタディサプリは授業の質が良いので、使い方次第では効率よく学力を伸ばすことができそうです。
動画講座は気軽に見られる
通塾の場合は曜日と時間が固定されているため、その日のスケジュールを必ず空けておかなければいけません。長い時間講義を受けるのが苦手な子もいます。
スタディサプリの講義は1回の授業あたり45分と小学校と同程度です。しかし2~5つチャプターに分かれているため、1つの動画は子供が飽きる前に終わります。タブレットやパソコンを見られれば良いので、通塾とは違い、リラックスした体勢で受講できるというメリットもあります。
学ぶ内容を選べる
他の通信教育やWeb講義では、基本的なカリキュラムが決まっているため、その月に割り振られた内容以外を学ぶことは難しいです。
しかしスタディサプリは入会した瞬間に、小4~高3までのすべての講義を受講できます。そのため、今知りたいポイントだけ、参考書のように探し出して活用することができます。動画のため分かるまで何度も確認して理解を深められるのも使いやすいポイントです。
入門・基礎・応用と3レベルの講義
講義は教科書レベルの基礎と、中学受験を目指す子にも使える応用に分かれています。算数に関しては、教科書レベルよりさらにやさしく解説された入門講義もあります。一方で、他の通信教育やWeb講義はあらかじめ決められたレベルの教材に取り組むことしかできません。
スタディサプリの場合、苦手な科目は基礎レベルから、得意科目は応用のみ、といった選択をいつでも行えます。科目だけでなく、単元ごとにも選択できるため、「算数の速さの単元がどうしても苦手」といった場合に、基礎講座で分からない点は入門も見てみることでしっかりと理解を深めることができます。
プライドが邪魔してあまり簡単な質問はしにくい、というような子でも1人でこっそりと見られるのもメリットかもしれません。
低学年のうちから先取り学習を進めたい場合も、より分かりやすいで授業を受けられることで理解が進み、学ぶことが楽しさを知ることができそうです。
動画の視聴スピードを変更できる
動画のスピードは0.75倍~2倍までの6段階で調整できます。得意な分野は1.5倍速で、苦手な分野は等倍で、などと選べるのが良いです。また、親が内容を確認したいときに2倍速で概要を掴んで、子供と一緒に確認なんて使い方もできるでしょう。
動画とテキストを並べて表示できる
画期的だと思ったのが、パソコンの場合、チャプター・動画・テキストの3分割構造になっている点です。チャプターは隠せますし、動画だけ全画面にすることも、もちろんできます。しかも動画とテキストの2画面にしたときに、画面の幅を自由に変えられるため、見やすいサイズに調整できます。
スタディサプリが合う家庭は?
スタディサプリの活用しやすい家庭は以下のような場合でしょう。
- 手軽に質の高い講義を受けたい
- 自分の進度に合わせた学習をしたい
- 通塾する時間がない
- 長い時間座っているのが苦手
- 場所を選ばず学習したい
- 得意・苦手な分野に合わせた学習をしたい
- 科目によって成績の差が激しい
- 紙のテキストでは理解しにくい内容の理解を深めたい
- 簡単な内容から無理なく先取り学習を進めたい
- 親が教えるのには限界を感じている
家庭学習のサポーターとして正しく活用しよう
塾に行くだけで成績が上がらないのと同じで、スタディサプリを見ているだけでは効果は薄いです。
とりあえず全部受講することも良いですが、オススメは苦手な単元や、始めて学習する分野に焦点を絞って活用することです。
ちなみにクレジットカード払いの場合、14日間の無料体験ができます。わが家に合うかどうか見極めたい場合は、一度、無料体験をしてみるのも良いでしょう。無料期間中もすべての機能が使えますので、レベルや使い方をしっかりと確認できます。
