息子は小2ですが、ピグマリオンの思考力育成講座の第1講座を始めました。市販のドリルや、チャレンジタッチなどで毎日勉強する習慣はありますが、それだけでは物足りなさを感じていました。特に、「考える力」や「粘り強さ」が足らないのかな?と予想して、思考力系の問題集等をいくつか試してみましたが、紙の上だけでなく、具体物を使いながら手を動かすこともまだまだ必要な時期だと感じたため、ピグマリオンが候補に上がりました。
とは言え、決して安い買い物ではないですし、小学生から始めるのはどうなのか?実際にどんな内容なのか?と購入に至るまでかなり悩みました。そこで、今回は迷っている方のために、詳しく紹介していきます。
思考力育成講座とは?
ピグマリオンの幼児能力開発講座を完了した後の、ステップアップ講座として、思考力・図形能・空間把握能力を育てる目的で作られました。対象は、100もしくは1万までの加減暗算ができるようになった5才~小6までの子です。また、第1講座~第4講座まであり、すべて週1回8枚のプリントを48回分(約1年分)で完了します。
ちなにみに、算数学材の実感算数シリーズ(長さ・時間・かさ・重さ・かけ算、わり算、小数、分数等)の併用を推奨しています。
思考力育成講座の内容は?
思考力育成講座はすべて、メイン教材である思考力育成教材と、その他のサブ教材(思考力育成・幾何学的能力の育成のプリント)で構成されています。メイン教材を主として進めて、適宜サブ教材で補完していきます。
演習テキストと天最パズルは、ピグマリオンの伊藤恭先生が一部監修を行ったパズル道場の教材であり、メイン教材とサブ教材が終わった後、余力があったら取り組んでほしいというようなことをDVDでおっしゃっていました。
メインの思考力育成教材は学具を使った図形遊びとパズル系のプリントで構成されています。各プリントには制限時間が書いてあるので、素早く深く考えられているかの目安になります。
第1講座のスタートである10級を例にすると、1回分のカリキュラムはマグプレートまたは天地パズルを使った図形遊び2枚+プリント学習6枚です。プリントの内容は、点描写・規則性・積木、比較、欠損補完など、小学校受験のドリルにも似た内容もあります。講座が進むと、次第に魔法陣、展開図など問題が難しくなっていき、算数的な思考力が伸びやすそうだと感じました。
サブ教材は苦手分野の保管や次の講座の予習などの要素も含まれているため、メイン教材をきっちり進めることが大切なようです。
小2でもピグマリオンを検討した理由は?
思考力育成講座を始めた当初、息子は小2でした。計算や漢字などは苦手ではないですが、難しい文章題や初見の問題だと「わからない」と匙を投げることもあります。思考力系のドリルを織り交ぜたり、丁寧に解説してみたりと工夫しましたが、紙のドリルばかり増やすと嫌がるので、応用問題は伸び悩んでいる状況でした。
そんな時期に2歳の娘が、ピグマリオンで「2才児のさんすう」「まず、この3つの能力を」を始めたこともあり、学具を共有できる上に効果も出そう!ということで、ピグマリオンの思考力育成講座を検討したという流れです。
購入の決め手は公式サイトの口コミ
とはいえ、ピグマリオンは幼児向けの教材というイメージだし、今更始めるのも遅いかな…と思っていました。しかし、思考力育成講座の口コミを見ていたら、小学生の親御さんのレビューがあり、こちらが決め手となって、購入を決めました。その一部を紹介しますね。
小学校入学と同時に近くの進学塾にまじめに通っていたのですが、一定のラインをどうしても越えられず、親子ともども落ち込む毎日でした。
ピグマリオン幼児家庭の思考力育成講座第1講座より
息子のスランプは、問題練習を増やせば解決する類ではないような気がして、ワラにもすがる思いで、思考力教育を受講することにしました。
結果は?驚くほど速く形となって現れ、必ずあったケアレスミスもなくなり、毎週のように満点のテストをもって帰るようになりました。(これには息子自身ビックリ!)
息子に欠けていた「考える力」。これからも育てていきたいと思います。
小学校2年生の女の子です。
ピグマリオン幼児家庭の思考力育成講座第1講座より
少しずつ自分で問題を解決する能力が育ってます。
出来ない問題でもあきらめずに取り組めるようになりました。
できない問題や間違えた問題に対して、他の方法や角度から考えたり見たりすることができるようになってきました。
実際に始めてみた感想は?
単純な「お勉強」ではない思考力育成講座はとても楽しんで行っています。ペーパーのパズル問題もありますが、学具で巧緻性や図形を使って考える力を伸ばすカリキュラムから始まるのが良いようです。特に、現在は天地パズルというタングラムに似た学具が大好きで、「もっとやりたい!」というので、基準枚数以上にたくさん取り組んでいます。
反対にマグプレートはやや苦手なものもあるので、こちらはセットについていたお手本集を織り交ぜながら、形の基本を丁寧に学んでいます。逆に、2歳娘はマグプレートが大好きなので、いつでも遊べるように子供の手の届くリビングに置いています。
プリント教材はよく考えられた内容ですが、小2の子には簡単に感じるものもあるため、制限時間の半分ほどでサクサク終わってしまうこともあります。ただし問題の意図を理解できれば早く、ルールが理解できていない初見の問題は遅いという傾向にもあるため、もう少し進むとルールを理解する段階が外れて、考える楽しさが増えそうだなと感じます。
天地パズルとマグプレートの良さをもう少し
教材を購入すると、伊藤恭先生の解説DVDがついてくるのですが、見ている際にマグプレートと天地パズルの良さを改めて実感しました。たとえば、マグプレートでは、円・半円・直角の扇形・正方形・長方形・平行四辺形・正三角形・直角三角形・直角二等辺三角形と様々な形が組み合わせられています。形を組み合わせると円や正方形になるため、形だけでなく分数にもつながる遊びです。
天地パズルにも同様の性質があります。一般的なタングラムにも似ていますが、ピースの数が1つ多く多く、直角二等辺三角形(大・中・小3つ)、台形、平行四辺形、正方形という構成です。直角二等辺三角形小を組み合わせれば中にも正方形にもなります。
このように、AとBを組み合わせたらCにもDにもEにもなる!というような発見(学び)が起こりやすい教材で、まさに図形の基本を捉えることができるのがこの2つです。ピグマリオンまではしないけど…という方にもこの2つだけはおススメしたい学具です。
始めるなら早い方が良い!けど小学生でも間に合う!!
実際に取り組んでみて、もっと早く始めたかったな、というのは正直な感想です。でもこのまま学力が伸び悩んでいくよりは、まだ勉強が難しくなっていない低学年のうちにピグマリオンを始めたのは良かったと思っています。
できれば妹のように幼児期から始めさせてあげたかったです。とは言え、今さらそんなことを言っても仕方ないので、親としては今できることをするしかありません!
ピグマリオンの幼児能力開発講座とポイント学習シリーズはYahooショップでの取り扱いがありますが、思考力育成講座については、2022年8月現在、ピグマリオン幼児家庭学習公式サイトからしか購入できませんのでご注意ください。