E6系秋田新幹線の「こまち」について名前のヒミツを分かりやすく解説します!

こまちという名前はどうやって決められたの?
こまちは秋田出身と言われている平安自体の歌人「小野小町」に由来します。そのため、E6系こまちのシンボルマークは女性の横顔をモチーフにしているんです。
ちなみに、こまちという名前は秋田新幹線が開通したときから使われています。なので、初代ミニ新幹線のE3系が初代こまちで、E6系は二代目なんですね。まだ、E3系がこまちとして運行していた頃は、「スーパーこまち」という愛称で切り分けられていました。しかし、その後、E3系は「こまち」としての運行を終了し、車体からロゴマークが消されました。
そもそも小野小町って?
小野小町は百人一首にも和歌を選ばれているほど有名な歌人です。恋愛を題材にすることも多く、女性ならではの視点が評価されています。
花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに
古今集
「長雨が振っているのをぼんやり眺めていたら、いつの間にか花が色あせてしまった」という意味で、花の色と自分の美の衰えと重ね合わせて読まれています。何と言っても、クレオパトラ、楊貴妃とともに世界三大美女と言われていますから、その美しさはひときわだったのでしょう。
他にもこんな「こまち」
あきたこまち

お米のあきたこまちという品種も小野小町が由来です。あきたこまちはコシヒカリを親にもつので、甘味やうま味が強いですが、あっさり食べられることが特徴です。
こまちスタジアム

秋田市にある野球場はこまちスタジアムという愛称がついています。正式名称は秋田県立野球場です。
JAこまち

秋田県湯沢市に本書を置く農協(こまち農業協同組合)も小野小町が由来です。こまちゃんというイメージキャラクターがいます。
やはり、秋田は「こまち」に関する名前のものが多いですね。現在活躍する新幹線が約1000年前の女性に由来するかと思うと、壮大な時間旅行まで楽しめそうな気になります。